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ドラッカーマネジメント勉強会(ZOOM)「経営の真髄」第16章 公的機関における企業家精神 5月22日(土)16:00より開催します

公的機関というものは、人々にとっての「善」という非常に大きなミッションのために活動しているがゆえに、費用対効果や実効性というものが聖域になってしまっている場合が多い。

経済活動の場合は、成果が収益として表現できるので、「儲からなければ止める」「利益がでなければ継続できない」ということで、成果があがらない事業は自然に消滅し、成果の上がる事業にとって代わるという自然浄化作業とイノベーションが自律的に行われます。

一方で、公的機関の仕事というのは、社会にとっての「善」を行うがゆえに、「善」という大義のもとに成果というものが明確に定義されていない場合が多く、旧態依然で続けられている場合が多い。

経済活動は利益の最大化ということに具体的に取組むことは可能であるが、「善」の最大化ということは現実的に難しい。「善」も大きければ大きいほうがいいに決まっているが、人が資源を活用して行う事業には違いないので、どこまでその「善」を追求するのかしっかりと目標を設定しなければ、永遠に実現できない資源浪費の事業になりかねない。

次回の勉強会では、本文のなかでの以下のくだりに特に集中して議論したいと思います。

以下引用「絶対の善」

しかるに公的機関においては、より大きな成果などというものは存在しない。より大きな善などというものもない。目標を実現できないことは、努力を倍加すべきことを意味する。

企業の人事や製造のスタッフ部門さえ、自らのに任務は善を行うことであり、費用対効果を超えた絶対のもであるとする傾向がある。

つまり、公的機関は最適化ではなく最大化を目指す。

最大化という目標は決して達成されることがない。それどころか、達成に近づくほどいっそうの努力が求めらえる。


一方で、公的事業の民営化により「善」を行う事業が合理化され、収益事業として継続されているものもあります。企業家精神により、公的事業が実効性のある事業に変革できたという一面はありますが、一方でいままで受けていたサービスが受けられなくなった人や地域が存在したり、災害やいまのコロナ禍のような緊急事態に十分な対応ができないといった事態も起きています。経済合理性と「善」の両立をどのようにするか、難しいテーマです。

このテーマを考えるにおいては、その時代の価値観が大きな影響を及ぼすと考えます。SDG’sの「持続可能な社会」というのがこの「善」をどこまでやるかということを考える上での判断基準になるのではないかと考えます。


初めての方も大歓迎です。ちゃんと読んでなくても大丈夫です。キーワードに関連することでご自分の感じられたことや、他の人の発言を聞いて気づかれたことを発信するだけでも十分な学びを得ることができますので、お気軽のご参加ください。


参加費 無料、ファシリテーター 中西 功

お申し込みは、info@integrity-cafe.com まで

​お申込みいただいた方には、zoomの接続先と事前資料をお送りします。

​​課題図書は『経営の真髄』(上)ダイヤモンド社 PFドラッカー著、上田惇生訳



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